50代、男性
先日来院された患者さんは、右足の親指の付け根が赤く腫れ上がり痛みが強く、患部を着くことができずに片足でけんけんをしながら来られました。
話を伺うと、何かをした訳ではなく朝起きたら痛みで足が着けなかったそうです。患部を軽く触ると飛び上がる程の痛がりようでした。痛風の疑いがある為、近くの病院を紹介させて頂きました。
(痛風とは)
血液中に尿酸という物質が含まれていますが、尿として排泄されるはずの尿酸(プリン体の老廃物)が体内で過剰状態となり、一定時間を経て結晶化し関節に沈着します。患者さんの90%は男性です。これは、女性ホルモンに腎臓からの尿酸の排泄を促す働きがあるからです。
(予防)
・尿酸を排出しやすくする為の身体作り。(散歩等の有酸素運動)
・プリン体を減らす為に、食事の種類ではなく量に気を付ける。(カロリー制限) 「腹八分目」
・痛風緩和にクエン酸が有効。(レモン・グレープフルーツ・梅干し・トマトなど)
・十分な水分補給と睡眠。
高い尿酸値が続くと、様々な合併症を引き起こしますから、必ず定期的に健診を受けて下さい。